水産合羽のなぜ?

 

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水産合羽は雨合羽とだいぶ違う事をご存じですか?

生地、加工の種類がまるで違います。

魚を追って勇ましく海で戦う漁師さん。

命がけの厳しい作業に対応できる水産合羽はどんなものか?

雨合羽や釣りウェアでは重視しない水産合羽のなぜ?をご紹介させていただきます。

目次

完全防水のなぜ?

水に濡れた瞬間の不快さを作業中に延々と感じるのは辛いものです!

また、感じる暇もないくらい没頭し一息ついた時に感じる不快さは倍です。

なかには海水で皮膚に炎症を起こしたり

北太平洋などの極寒地では凍傷になる等

水が体に触れることで病院通いをしなければいけなくなります。

濡れないことが安全第一になります。

高周波ウェルダー加工(素材に高周波を発振・振動させ、分子運動による発熱を利用して溶着)で水の侵入を防ぎます。

合羽を脱いだ時濡れが少なければ精神的、身体的に守られたことを

実感すること間違いありません!

二重構造のなぜ?-袖口・ファスナー部分

完全防水だけでは水の侵入は解決できません。

以外に思うかもしれませんが袖やファスナー部分から水は侵入します。

 

袖口から水が浸入すると、とっさに緊張してしまい、やる気が失せたりしませんか?

頻繁に手の上げ下ろしをする作業では一重袖だと水は浸入しやすくなります。

二重になっていると袖と袖の間に手袋を挟むので水の侵入は軽減されます。

濡れにくい構造が二重袖です。

冷たさに気を取られず仕事が進みます。

 

「雨合羽を着ていたのに濡れてしまった」という経験ありませんか?

いつの間にか前面が濡れていた・・・・ファスナーからも水は浸み込みます。

水産合羽は濡れない事を前提に考えられています。

前立てでファスナーを挟み二重構造にして水の侵入を軽減しています。

袖と同様ですね!安全第一です!

膝当てのなぜ?

Gパンでも立ったり座ったりする事で膝部分が抜けたり擦り切れたりしますよね!

それがカッコよかったりもしますが作業の場合はそうはいきません。

荒れ狂う洋上で立ったり座ったり、

魚を仕分けるのに立て膝などをし酷使しています!

水濡れから身を守るためには膝当てが必要です。

膝当ては昔ながらの内膝当てと

近年増えつつある外膝当てがあります。

外膝当ての色を本体色と変えると

デザインになり楽しい感じになります。

胸当のなぜ?

合羽ズボンはトレパン型と胸当てが付いたサロペット型があります。

胸当てがついたサロペット型の合羽ズボンをはいている人が多いけど

トレパン型より重くトイレも大変そう!

胸当ては必要なのでしょうか?

台所仕事をする時,濡れないようにかけるエプロンも

肩から膝まで覆われていますよね。

胸当ても

上合羽を着ない時の作業時は

・腰から上の汚れを防ぐ。

・気軽に作業しやすい。

寒い時、たくさん着こんだ等上合羽を着る時は

・ウェアのばさつきが少なく邪魔にならない。

濡れない工夫はエプロンと同じですね!

濡れない、快適のための胸当です。

フードのなぜ?

ヘルメットを被っているのにフードは必要でしょうか?

どんな時フードが必要になるのか?

フードは次の2種類があります。

①取外し可能タイプ(ジャンパー型)

ボタンを留めたり外したりして使用します。

暑い日は取り外せるので邪魔になりません。

視界が広くなり作業がしやすくなります。

②取外し不可タイプ(パーカー型)

一体型になっています。

風に飛ばされないのですぐかぶり直すことができます。

凍てつく風から身を守るので寒冷地で好まれます。

ヘルメットの上から被る事を想定しているので大きくできています。

水や強風から頭・顔全体を守ります。

やはり安全第一です。

ゆったりお尻周りのなぜ?

かかんだり、座ったりした拍子に尻周りが破損して困った事ありませんか?

動くことで尻周りに圧力がかかり擦れます!

冬は合羽の中に

・たくさん着こむ

・狭い場所で向きを変えるのに足を上げるなど

で、ほとんどの合羽はマチをつけゆった~り規格になっています。

耐油のなぜ?

・船上で滑り機械に挟まれそうになる。

・魚の油脂で滑り転ぶ!

・ごわごわになり動きづらい

・折り切れしたところから破損する

びっくりするし

痛いし

仕事にならない

命に係わる重要な課題です。

ビニール製品は特殊配合をして

ウレタン製品は素材で耐油性に対応します。

安全かつ効率の良い作業をするための機能です!

まとめ

洋上では安全が第一です!

ゴム合羽の時代から

ビニール合羽、ウレタン合羽と

素材、デザインは変遷しました。

命を守る事を第一に

仕事に見合った

士気が上がる合羽選びを楽しんでください。

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