胴付長靴の選び方
◎胴付長靴とは、
合羽ズボンと長靴をジョイントした脇の下までの長靴。
完全防水生地で接合部分からも水が入らない。
身ごろの合羽部分の素材と長靴に種類があり、
使用目的によって必要とされる胴付長靴が違ってくる。
◎身ごろ合羽部分の素材による違い
○ゴム製~丈夫で長持ち、手入れも比較的楽で
修理もしっかり出来る。
欠点は、重い・高価。
なにより出荷量が少なく手に入りずらい。
○防水・透湿素材~軽い・釣具店など扱い店が多く購入しやすい。
価格帯も広く求めやすい。
欠点は、防水性に不安がある。
油など汚れ作業には不向き。
手入れは、大変だし、
修理も難しい。
釣り等、レジャー用と考えて購入するべき。
○ウレタン生地~まだ試作品しか見たことがなく
結構、高価格になるらしい。
安価に出来てくることに期待したい。
○ネオプレン(ウェットスーツの生地)~冷えを通しにい。
氷水の魚槽に入っての作業。
冬季の磯場作業、冷たい水の中でセリの栽培・収穫の作業に最適。
欠点は、高価である。
修理が難しく、修理箇所も見つけにくい。
○塩ビ~作業用に一般的である。手入れも比較的簡単
種類・メーカー・製造国によって品質にバラつきがあり
価格帯も開きが大きい。
◎接続されている長靴の種類
○フェルト底付長靴~つり・渓流用で苔の生えている場所で滑りにくい。
○安全長靴~あまり見かけないが安全対策に良い。
○ゴム長靴~ゴム長は値段が 安い→壊れやすい
高価→丈夫 の傾向がハッキリしている。
高価な長靴は修理も十分可能!
○耐油長靴~もっとも一般的で万能タイプ
油に強く 滑りにくく 折り切れも起きず丈夫。
長靴の修理が出来ないので長靴に穴が開くと
胴付長靴の役目が出来なくなる。
◎出回っている胴付長靴
○ウレタン生地~殆んど出回っていないと思われる。
耐油長靴との接続が上手くいかず試作段階。
接続方法が上手くいき値段が下がれば、軽いし
手入れも楽だし、胴付長靴の主流になれる。
○ゴム胴付長靴~あまり出回っては、いないが
アサリや貝などを採る漁師さんが信頼を寄せている。
○ネオプレン~冷えを通さない。寒さ対策用の胴付長靴。
生地厚があるので少々の傷でも水が入らない。
しかも水が入ってきても浮くので心強い。
ただし接続長靴選びには注意が」必要!
耐油長靴とゴム長靴の2タイプがあるが
甲板や魚槽に入る等、耐油性があれば滑らず踏ん張りが効く。
油や魚油の場所にゴム長靴では、滑って危険。
養魚場・釣り等 苔対策にフェルト底を張ることも。
○塩ビ+耐油長靴
もっとも一般的な胴付長靴で
色々なメーカー・種類があるが、作業用には、
「国産」が大きな決め手になる。
少々の事ですぐに壊れて水が浸入し、作業中断、予定が狂う・・・
浮かばないのでかなり危険!(救命胴衣の併用をお奨め)
やはり国産は、安心して使えますしお奨めできます。
◎塩ビ+耐油長靴~このタイプが一番需要が多く、種類も豊富なので少し詳しく。
生地は、片面生地と両面生地の2種類に分けられそれぞれに特徴がある。
○片面生地の胴付長靴
水産合羽の生地で作られていることが多い。
両面生地より薄手の物が多く軽く出来ている。
裏布がついているので汗をかいてもくっ付きにくく動きやすい。
脱いだり、着たりが楽に出来る。
弱点は裏布に汗が付いて乾きにくく、
手入れが悪いと黒カビが発生し、洗ってもきれいにならない。
○両面生地の胴付長靴
両面生地とは、片面生地の裏布にもコーティングを施し
両面がつるつるしている生地
汗で片面生地よりくっつき易く若干動きにくい。
両面生地にくっつきにくいトレパンを穿く等の工夫が必要。
両面胴付長靴は、片面胴付長靴に比べて厚地の生地になっており、
スレ、刺しに強く よりプロ仕様のものが多い。
手入れも さっと拭けて簡単だ。
○耐油長靴が付いている~特に漁師さんには必須
耐油長靴が付いてなくて困ること~滑る・壊れやすい。
耐油長靴が付いてて困ること~殆んどない。
修理はかなり難しいが、耐油長靴自体が丈夫でなので
合羽部分より先に壊れることは少ない。
◎胴付長靴購入を考えの方へ、
耐油長靴の付いていない胴付長靴は、漁船には不向き。
暑い時期にネオプレ胴付長靴では汗で大変だし、
手入れを怠ると臭いも・・・・
膝を突いての作業なのに膝当てが付いていない・・・
細身に出来ていて重ね着をすると動きにくい・・・
作業の 時期:内容:魚油の有無等によって選ぶべき胴付長靴が変わります。
迷っている・どんな種類、商品があるか分からない方ご相談下さい。
お役に立てれば幸いです。